遠藤  :う~ん、この質問に答えるのも今日で三日目か。かなり時間がかかるな。
伊藤  :和希が俺に手を出すからだろう。ちゃんと答えれば、昨日で終わったのに。
遠藤  :啓太が我慢出来ないと言うからだよ。あんなふうに脚を広げて、お強請りされたら、恋人と
    して応えない訳にはいかないだろう?
伊藤  :……っ……本はと言えば、それは和希が……!
遠藤  :俺に触れられると、そんなに気持ち良い?
伊藤  :あ、当たり前だろう。
遠藤  :当たり前か。嬉しいよ、啓太、そう言って貰えて。
伊藤  :もう始めるからな。


76 エッチ中に相手に言って欲しい言葉は?

伊藤  :……いきなりこんな質問……
遠藤  :俺は色々あるよ。もう我慢出来ない。早く来て。好き、和希……とか。
伊藤  :お、俺はそこまで言ってない。いつも和希が誘導するんだろう。和希がそう訊くから、俺は
    ……
遠藤  :啓太の代わりに言ってあげているだけだよ。もう啓太には殆ど言葉は残っていないだろ
    う? それとも、黙っていた方が良い? でも、そうしたら、俺には啓太がどういう状態かわ
    からないな。
伊藤  :そんなの見ればわかるだろう?
遠藤  :そうか。なら、今度からは良く見させて貰うよ。啓太の身体を隅から隅まで、じっくりと、丹
    念に。
伊藤  :そ、そんなに見なくても良い。
遠藤  :見るのも訊くのも駄目なら、後は触って確かめるしかないな。
伊藤  :いつも触ってるだろう、一杯! だから、俺、何も考えられなくなって……もっと和希が欲し
    くなって……
遠藤  :可愛いよ、啓太。
伊藤  :……っ……
遠藤  :ねえ、啓太は俺に何を言って欲しい? 恥ずかしがらずに教えて?
伊藤  :……名前……俺の名前を、呼んで欲しい。最後の方は、俺、もう名前しかわからないから
    ……和希の声で、俺の名前を呼んで。
遠藤  :ああ、良いよ、啓太。


77 エッチ中に相手が見せる顔で好きな顔はどんなの?

遠藤  :啓太の顔はどれも魅力的だけど、特に綺麗なのは俺に欲情しているときだな。普段の明
    るい啓太とは全く別の、艶やかなまでに匂い立つ色香を放っている。まさに夜に咲く俺だけ
    の花だよ、あれは。
伊藤  :俺は……その……してるときに俺を見てる和希の顔が好きだよ。いつも朧で、そんなに見
    てられないけど、俺を大切に愛してくれるのが凄く良くわかるから。
遠藤  :俺も、そのときの啓太の表情は好きだよ。熱に浮かされながらも俺の瞳を真っ直ぐ捉えて
    離さない。本当に吸い込まれそうな気がするよ。
伊藤  :和希……


78 恋人以外とエッチしても良いと思う?

伊藤  :俺は嫌だな。こんなこと和希以外とはしたくない。
遠藤  :俺も啓太としかする気はないよ。自分の欲望を満たすためだけに抱いたら相手に失礼だ
    し、何より啓太に対して不誠実だからな。愛とは互いを尊敬し合うところにあるから、それを
    自ら傷つける様な真似は絶対にしないよ。
伊藤  :……尊敬か。確かに俺は和希を尊敬してるけど、俺には和希に尊敬されるところなんて
    一つもないよ。寧ろ、逆に……
遠藤  :それは啓太が気づかないだけだよ。そういうところは美徳でもあるけれど、啓太はもう少
    し自信を持った方が良いな。一昨日も、そう言っただろう?
伊藤  :うん……
遠藤  :俺は啓太には永遠に敵わないよ。
伊藤  :……


79 SMとかに興味はある?

伊藤  :SMって鞭で打ったりする、あれだろう? 俺、痛いのは嫌だな。そもそも、人を叩いて面
    白がるなんて俺には理解出来ないよ。
遠藤  :まあ、あれはあれで奥が深い世界らしいからな。極める価値はあるのかもしれないな。
伊藤  :ま、まさか……和希、俺を鞭で叩きたいのか?
遠藤  :いや、俺にそんな趣味はないよ。俺は啓太の身体には傷一つもつけたくないんだ。ただで
    さえ俺が抱けば、啓太には負担が掛かるだろう? 俺の想いに漸く応えてくれた啓太のた
    だ一つしかない綺麗な身体だから、どこまでも大事に大切にしたいんだ。
伊藤  :だから、滅多にキス・マークも付けないのか? てっきり俺が恥ずかしがるからだとばかり
    思ってたよ。
遠藤  :それも理由の一つではあるけれど、俺はキス・マーク自体があまり好きではないんだ。あ
    れは恋人を物の様に扱う傲慢の象徴だよ。啓太は、あくまで啓太自身のものなんだから。
伊藤  :そこまで大事に思ってくれて有難う、和希……でも、俺は和希のものだよ。俺の身も心も
    総て和希のものなんだ。初めて俺を抱いたとき、和希だけのものにしてくれたんじゃなかっ
    たのか?
遠藤  :それは、そうだけど……
伊藤  :だから、キス・マークは傲慢とは違うよ。強いて言うなら、誓いの印。俺が和希のもので、
    和希が俺のものである証なんだ。だから、もっと付けても良いよ。あっ、やっぱりたまになら
    ……恥ずかしいから。たまに一つくらいなら……付けても良い。
遠藤  :なら、今、付けても良い?
伊藤  :どこに?
遠藤  :啓太の肌は薄くて敏感だから、どこにでも直ぐ痕がつくだろう? だから、項から肩甲骨の
    線を緩く辿っていった先……啓太からすると右肩の裏辺りだよ。ここにあると、凄くそそられ
    る。
伊藤  :でも、そこだと見えないよ?
遠藤  :良いんだ。前にも後ろにも俺がいる様な気がするだろう?
伊藤  :あ……
遠藤  :ねえ、啓太……付けても良い?
伊藤  :……うん。
遠藤  :……好きだよ、啓太……
伊藤  :あっ……っ……


80 突然、相手が身体を求めてこなくなったらどうする?

遠藤  :ああ、啓太……本当に、とても綺麗だ。はだけた襟元から覗く白い肌。そこに咲く小さな赤
    い花。俺の啓太……
伊藤  :……俺も……和希を直ぐ傍に感じるよ。そこだけ……凄く熱い。
遠藤  :ねえ、啓太……このまま、脱がしても良い?
伊藤  :……駄目。今の和希は我慢出来そうもないから。
遠藤  :啓太は、あまり俺を求めてこないよな。
伊藤  :そ、そんなことないだろう? 俺だって、ちゃんと和希を……和希が多過ぎるんだよ。
遠藤  :なら、ある日、突然、俺が啓太を求めなくなったらどうする?
伊藤  :えっ!?
遠藤  :多過ぎると言うなら、自制しないと駄目だろう? キスすると啓太が欲しくなるから、あまり
    触れない様に親友として接することにするよ。
伊藤  :……
遠藤  :……嫌?
伊藤  :……和希が、そうしたいならそれで良い。俺には何も言う資格ないから……
遠藤  :啓太、何があっても俺の想いは決して変わらない。俺は誰よりも深く啓太を愛している。
伊藤  :うん……わかってるよ、和希……わかってる。
遠藤  :それに、こんな可愛い恋人が傍にいるのに求めないでいられるはずないだろう? 啓太
    が嫌だと言わない限り、俺を止めることは出来ないよ。
伊藤  :あっ、和希……んっ……っ……
遠藤  :……愛しているよ、啓太。
伊藤  :うん……俺も。


81 強姦をどう思いますか?

遠藤  :どう思うも何もない。相手の尊厳を踏み躙る最も卑劣な犯罪だ。
伊藤  :うん、考えるだけで気分が悪くなるよ。
遠藤  :次の質問に進もう、啓太。


82 エッチで辛いのは?

伊藤  :辛いって言うより恥ずかしいのが……翌日の洗濯。
遠藤  :あ~、確かにシーツをそのままにしてはおけないからな。
伊藤  :俺、この前、篠宮さんに伊藤はマメに洗濯する方なんだなって言われて凄く恥ずかしかっ
    た。
遠藤  :ははっ、まあ、仕方ないよ。それが嫌なら、今度からバス・ルームでする?
伊藤  :ぜ、絶対、やだ! 俺、絶対にやだからな、和希!
遠藤  :あそこならシーツを洗濯する必要もないし、終わったら一緒にシャワーを浴びてさっぱりす
    るよ?
伊藤  :何と言われても、絶対、やだ!
遠藤  :声が反響するのがそんなに恥ずかしかった?
伊藤  :……っ……!
遠藤  :でも、良い声だっただろう?
伊藤  :か、和希の馬鹿~!


83 今までエッチした場所で一番スリリングだったのはどこ?

伊藤  :……人間って大人になると羞恥心がなくなるんだな。
遠藤  :そんなことはないよ。でも、啓太が色々可愛い姿を見せてくれるから恥ずかしがっていら
    れないだけだよ。
伊藤  :嘘つき。この前、秘書室で平気で俺と……してたじゃないか。いつ、石塚さんが戻って来る
    かわからないのに。
遠藤  :鍵は閉めただろう?
伊藤  :石塚さんだって持ってるだろう。俺、ドアが気になって仕方なかったんだからな。
遠藤  :大丈夫だよ、啓太は運が良いから。
伊藤  :そういう問題じゃない。
遠藤  :でも、啓太、その割には凄く感じていたよね?
伊藤  :そ、それは……!
遠藤  :啓太がベッド以外は嫌だというなら、俺はもうしないけれど……どうする?
伊藤  :……っ……和希の意地悪。
遠藤  :啓太は本当に可愛いよ。


84 受けの側からエッチに誘ったことはある?

伊藤  :殆どないよ。
遠藤  :そんなことないだろう? 俺は、いつも誘われているよ。
伊藤  :俺は誘ってない。
遠藤  :誘っているよ。今も、そう……ネクタイを緩め、襟元をそんなに乱して。少し上気した頬、潤
    んだ瞳、濡れた口唇……何もかもが俺を誘っている。
伊藤  :お、俺は別に……あっ、和希、どこ触っ……んっ……
遠藤  :駄目だよ、啓太、そんなふうに誘われたら……我慢出来なくなる。
伊藤  :あ、んっ……和希……っ……あっ……


85 そのときの攻めの反応は?

遠藤  :勿論、速やかに応じさせて貰うよ。こうして、ね……
伊藤  :ああ……んっ……あっ、和希……ああっ……
遠藤  :……っ……良い反応。ここも苦しそうだね、啓太。
伊藤  :はあ、んっ……あっ……嫌っ……
遠藤  :服の上からは嫌? なら、直接、触ってあげる。
伊藤  :ん、ああっ……ああ……やだっ……和、希っ……
遠藤  :力を抜いて、啓太……楽にして……
伊藤  :嫌っ……こんな、のっ……やだあ……和希っ……
遠藤  :どうして、啓太?
伊藤  :……っ……服、脱がせて……それに、和希も……こんなの、やだ。ただ、したいだけの気
    がする……
遠藤  :そうだな。俺達は欲望を処理する訳ではなく愛し合うんだから、服はきちんと脱ぐべきだ
    な。
伊藤  :うん……俺、初めて和希の肌に触れたとき、凄く嬉しかった。だから……その……するな
    ら、ちゃんとを脱いでしたい。
遠藤  :ああ、俺もだよ、啓太。


86 攻めが強姦したことはある?

遠藤  :そんなことは絶対にしない。俺は啓太を傷つける者は誰であろうと許さない。たとえ、それ
    が俺自身であっても。
伊藤  :わかってる。和希は俺の意思を無視して抱いたりはしない。俺は和希を信じてる。
遠藤  :ああ、愛しているよ、啓太……
伊藤  :うん、俺も……和希……んっ……
遠藤  :……っ……啓太……
伊藤  :はあ、んっ……ふっ……あ……和、希……
遠藤  :啓太、俺の膝の上に乗って……そう……こうして向き合えば、キスしながら……
伊藤  :あ、んっ……あっ……ああ、和希っ……そんなに、かき回さなっ……ああっ……!
遠藤  :でも、啓太、ここも良く解さないと駄目だろう?
伊藤  :ん、ああっ……和希っ……和、希……ああっ……
遠藤  :わかる、啓太? ここに、俺の付けた印がある。
伊藤  :……っ……う、んっ……あっ、やだっ……もうっ……!
遠藤  :良いよ。なら、啓太、腰を浮かせて……
伊藤  :うん……あっ……は、ああっ……!
遠藤  :……っ……啓太……


87 そのときの受けの反応は?

伊藤  :んっ……和、希っ……好きっ……あ……和希っ……
遠藤  :ああ、俺も……啓太……
伊藤  :和希っ……う、んっ……っ……ああっ……
遠藤  :啓太……んっ……
伊藤  :・ふっ……っ……あっ……はあ、んっ……ああっ……
遠藤  :……啓太っ……
伊藤  :あっ……ああっ……和、希っ……もう、俺っ……!
遠藤  :ああ、啓太っ……っ……
伊藤  :はあ、ああっ……!
遠藤  :くっ……!


88 『エッチの相手にするなら……』という理想像はある?

伊藤  :……和、希……
遠藤  :気がついた、啓太?
伊藤  :……うん……
遠藤  :平気……?
伊藤  :……うん……でも、ちょっと疲れた……
遠藤  :暫く横になって身体を休めて、啓太。
伊藤  :……なら、和希も……俺の上……乗っても良いから……
遠藤  :重くない?
伊藤  :……大丈夫。和希の重さ、気持ち良い……
遠藤  :良かった。
伊藤  :でも、また質問の途中で……和希のせいだからな。
遠藤  :ははっ、ごめん。
伊藤  :あと少しだったのに……あっ、手紙は?
遠藤  :ここにあるよ。
伊藤  :……ねえ、和希、続きしよう? 俺、まだ動けないけど、それくらいなら出来るから。
遠藤  :ああ、良いよ。なら、次の質問は……あ~、してから訊くのは変だけど、啓太はこういうこ
    とをする理想像はある?
伊藤  :ないよ。俺には和希がいるから。夢に見る理想より、現実にいる和希の方が良い。和希
    は?
遠藤  :俺もないよ。俺は啓太の幻をずっと追っていたからな。だから、強いて言うなら、啓太が俺
    の理想だよ。愛しているよ、啓太。
伊藤  :俺も……愛してる。


89 相手は理想に叶ってる?

遠藤  :……
伊藤  :どうしたんだ、和希、急に黙り込んで?
遠藤  :……啓太、俺は啓太好みの男になっているか?
伊藤  :どういう意味?
遠藤  :理想像はなくとも、好みはあるだろう? たとえば、王様の様に頼りがいのある人とか。
伊藤  :俺には、和希以上に頼りがいのある人はいないよ。
遠藤  :なら、中嶋さんの様に格好良い人とか。
伊藤  :俺には、和希以上に格好良い人はいないよ。
遠藤  :なら、西園寺さんの様に頭の良い人とか。
伊藤  :俺には、和希以上に頭の良い人はいないよ。
遠藤  :なら、七条さんの様に優しい人とか。
伊藤  :俺には、和希以上に優しい人はいないよ。
遠藤  :なら――……
伊藤  :和希、どんな人も俺には和希以上の存在にならないよ。だって、俺は、初めて逢ったとき
    から俺のことを何よりも大切に想ってくれて、誰よりも大事にしてくれるのに、未だに自分の
    年を教えてくれない秘密主義者で、たまに変な嫉妬をする和希が好きなんだ。大好きだよ、
    和希……愛してる。これで満足した?
遠藤  :ああ、充分過ぎるほど満足した。
伊藤  :全く……変なところで和希は子供だよな。
遠藤  :啓太は大人だな。昔から俺が欲しい言葉をいつもくれる。俺はずっとそれに救われている
    よ。
伊藤  :和希……


90 エッチに小道具を使う?

伊藤  :小道具って……別に要らないし……
遠藤  :俺も啓太を啼かすのは俺だけにしたいから、あまり使う気はないな。でも、啓太が興味あ
    るなら今夜からでも使ってみる?
伊藤  :ないに決まってるだろう。
遠藤  :本当?
伊藤  :うん……だって、俺も和希以外は嫌だから……
遠藤  :可愛いよ、啓太……でも、啓太はどんな小道具を考えたんだ? 俺は毛糸やハンカチな
    ど身近なものだけど、もしかして、啓太はもう少し大人の道具を想像した?
伊藤  :えっ!? だ、だって、この質問の意味を考えれば……
遠藤  :ああ……でも、まさか啓太が知っているとは思わなかったよ。
伊藤  :……っ……!


91 貴方の『初めて』は何歳のとき?

伊藤  :お、俺より和希の方がそういうことは詳しいはずだろう、年上なんだから、きっと経験だっ
    て……ねえ、和希、和希の初――……
遠藤  :この質問には断固、黙秘権を行使する! 啓太も答えなくて良いからな!
伊藤  :……和希、もしかして、答えたくないのか? 知ると、俺が衝撃(ショック)を受けると思っ
    て。
遠藤  :ああ、向こうの子は早熟だから……いや、そんなことはないよ! ただ、これに答えると啓
    太は法律に違反することになるぞ。
伊藤  :えっ!? どうして!?
遠藤  :日本には『青少年保護育成条例』というものがあるんだ。簡単に言えば、十八歳未満の男
    女の性行為を禁止する法律だよ。たとえ、二人が真摯な交際の上で行った行為でも処罰の
    対象になる場合があるんだ。啓太はまだ十八歳になっていないだろう? だから、この質問
    に答えると逮捕されるかもしれないよ。
伊藤  :そんな! 俺、知らない内に犯罪者になってたなんて! ど、どうしよう、和希!
遠藤  :大丈夫だよ、啓太……落ち着いて。俺がいるだろう?
伊藤  :でも、和希っ……!
遠藤  :人を想う気持ちに年齢は関係ないよ。俺達は愛し合っている。その心に恥じるところは何
    もない。だから、胸を張っていて良いんだ。でも、そういう法律がある以上、もう暫くは沈黙を
    保った方が要らぬ波風を立てなくて済むだろう?
伊藤  :うん……そうだな。有難う、和希、俺を心配してくれて。
遠藤  :良いんだ、啓太……ふう、何とか巧く誤魔化せたな。
伊藤  :えっ!? 何か言った、和希?
遠藤  :いや、別に。愛しているよ、啓太。
伊藤  :うん、俺も愛してるよ、和希。


92 それは今の相手?

伊藤  :なら、これも言わない方が良いよな?
遠藤  :ああ。


93 どこにキスされるのが一番好き?

遠藤  :ねえ、啓太はどこにキスされたい? 言って? どこにでも、俺がしてあげるから。ここ?
    それとも、ここが良い……?
伊藤  :あ、んっ……和希っ……まだ、駄目っ……ああっ……!
遠藤  :……っ……感じ過ぎるから?
伊藤  :う、んっ……あっ……
遠藤  :なら、言って、啓太? どこにされるのが好き? どこにして欲しい?
伊藤  :……っ……あ……口唇……
遠藤  :わかった……んっ……
伊藤  :あ……ふっ……っ……んっ……
遠藤  :……啓太……


94 どこにキスするのが一番好き?

遠藤  :それは勿論、口唇だな。啓太はキスだけでも感じるから嬉しいよ。
伊藤  :和希……もっとキスして……
遠藤  :ああ、良いよ、啓太……
伊藤  :……んっ……っ……あ……和希……


95 エッチ中に相手が一番喜ぶことは?

遠藤  :可愛いよ、啓太。
伊藤  :ん、ああっ……和希っ……嫌……そこ、やあっ……
遠藤  :でも、啓太、二つとも綺麗に色づいているよ。本当に嫌? やめた方が良い?
伊藤  :あ……嫌……やめないで、和希っ……!
遠藤  :啓太は俺が何が好きか本当に良くわかっているね。
伊藤  :そんなの……あ、んっ……わかんっ……なっ……ああっ……
遠藤  :俺は、こうして啓太に抱きつかれるのが好きなんだよ。


96 エッチのとき、何を考えてる?

遠藤  :啓太、もう少し脚を広げて。
伊藤  :うん……あ……はあ、んっ……
遠藤  :啓太、愛しているよ。もう啓太のことしか考えられない。
伊藤  :……俺も……俺もっ、和希のことだけ……だからっ……!
遠藤  :啓太……っ……
伊藤  :ふっ……あっ……和、希……んっ……


97 一晩に何回くらいやる?

伊藤  :和希……和希……
遠藤  :ねえ、啓太、俺達は一晩に何回している?
伊藤  :……っ……そんな、のっ……わかんっ、ない……あっ……ああっ……
遠藤  :啓太は直ぐ意識が朧になるからな。
伊藤  :ああ、和希っ……もう触らなっ……はあ、んっ……
遠藤  :まあ、一概には言えないが、二・三回というところだな。
伊藤  :嘘っ……俺、それ以上……ん、ああっ……やっ……駄目っ、和希っ……!
遠藤  :良いよ、啓太、そのまま――……
伊藤  :ああっ……んっ……あ、ああっ……!
遠藤  :可愛いよ、啓太。


98 エッチのとき、服は自分で脱ぐ? 脱がせて貰う?

伊藤  :あ……っ……和希、の、馬鹿……折角、休んでた、のに……
遠藤  :啓太、そんなに煽ると俺も自制出来なくなるよ。
伊藤  :……っ……お、俺は煽ってない。そもそも、発端は和希が俺の服を脱がしたからだろう。
遠藤  :まあ、そうだな。なら、今度からは自分で脱ぐ、啓太?
伊藤  :えっ!?
遠藤  :一緒に脱げば効率的だから、俺はそれでも構わないよ。
伊藤  :……
遠藤  :それとも、自分で脱ぐのは恥ずかしい?
伊藤  :……それもあるけど、いかにも今からしますって感じが……何かやだ。和希からすれば子
    供っぽいかもしれないけど……俺、やっぱり和希に脱がせて貰いたい。やめるなんて言わ
    ないで、和希……そんなのやだ……!
遠藤  :ああ、俺も啓太の服を脱がすのは楽しいから、やめるつもりはないよ。
伊藤  :本当? 良かっ……っ……か、和希!?
遠藤  :仕方ないだろう? こんな格好でそんな可愛いことを言われて抱きつかれたら、反応する
    に決まっている……ねっ、啓太が俺を煽っていると言った意味がこれでわかっただろう?
伊藤  :……っ……


99 貴方にとってエッチとは?

遠藤  :啓太、最後に一つだけ教えて。啓太は、どうして俺に抱かれるんだ? 啓太が俺に抱か
    れる意味は何? もっと深くわかり合いたいから?
伊藤  :……違うよ……そんな立派な理由じゃない。
遠藤  :なら、どういう意味?
伊藤  :……和希、身体に価値があるのはそこに心があるからだよ。こうして抱き合えば、俺達の
    心は一つになる。でも、たとえ、身体を繋げて一つになっても、俺達が二人であることは決し
    て変わらない。俺に付き纏う汚名は、最後まで俺一人で背負わなければならないんだ。だけ
    ど、和希に抱かれてる間だけは……それを忘れられる。
遠藤  :……
伊藤  :和希が俺を求めてくれるのは本当に嬉しい。俺も同じくらい強い気持ちで和希を求めて
    る。でも、根本的なところで俺は俺のことしか考えてないんだ。俺は、卑怯だから……
遠藤  :……俺を見て、啓太。
伊藤  :……
遠藤  :俺が啓太を抱くのは啓太だけでなく、啓太が背負う総てを俺のものにしたいからだ。その
    ために啓太を抱くんだよ。でも、啓太にはそれが巧く伝わっていなかったんだね。
伊藤  :……和希……
遠藤  :啓太、明日の授業は諦めて。これから、俺は啓太が汚名なんてことを考えられなくなるま
    で抱くから……覚悟して。
伊藤  :和希、待っ……!


100 相手に一言どうぞ

伊藤  :あ、ああっ……和希っ……あっ……それ、駄目っ……!
遠藤  :好きだよ、啓太……
伊藤  :あ……俺、もっ……っ……
遠藤  :愛している……
伊藤  :……ああ、んっ……あ……ああっ……
遠藤  :啓太……っ……
伊藤  :あっ……和、希っ……あっ……はあっ……ん、ああっ……



2009.5.15
取り敢えず、後で仮眠室へ移動です。
そこで、更に愛される啓太……
明日は公欠でしょうか。
なお、質問の提供はこちらです。

r  m

Café Grace
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