10 May 2008 Dedicated to Y.A
伊藤 :あっ、そうだ、和希……これ、あげる。先刻、王様から貰ったんだ。
遠藤 :これは……!
伊藤 :変わった実だろう? あまり美味しいとは言えないけど、珍しいものなんだって。王様は和
希にもあげようとしたんだけど、丁度、中嶋さんと話してたから渡せなかったんだ。だから、
俺、王様から貰った二個の内の一個を残して置いたんだ。王様は和希を驚かせたいから暫
く内緒にしてくれって言ってたけど、そんなに珍しいものを幾つも貰ったら悪いし、俺は一個
で充分だからさ。
遠藤 :有難う、啓太、これで助か……あっ、いや、啓太の言う通りだよ。確かにこれは貴重な実
だよ。今、この場においては特に。
伊藤 :そっか。なら、取って置いて良かったな。
遠藤 :ああ……有難う、啓太。
西園寺:啓太の優しさを計算に入れなかったな、丹羽。
七条 :遠藤君には幸運の神がついている、ということでしょうか。
中嶋 :後でお仕置きだな、哲ちゃん。
丹羽 :くっそ~、やっぱり殴っとくべきだったっ!!