初の三羽烏を頂きました。
わちゃわちゃしている三人をリクエストしたら、
ファイル名を作成するときに変換された和茶に感心し、
状況が決まったそうです。
ほのぼのした雰囲気にSSSを付けてみました。


太宰 :へえ~、効能は滋養強壮と風邪予防か。さすが森先生と横光先生監修の薬膳茶だな。完
    璧じゃん、味以外は。ただ……どうやって飲ませるんだ、この不味いの。
坂口 :任せろ……おっ、丁度良く本人がこっちに来そうだ。太宰、あんたは少し隠れてろ。
太宰 :了解。
織田 :なあ、安吾、ワシのマグカップ知らん? コーヒー飲みた……って、ここにあったんか。
坂口 :ああ、悪い。ちょっと借りた。今しがた横光先生が茶を淹れてくれたんだが、湯呑がなくて
    な。
織田 :横光先生の茶をワシのマグカップに入れたんか!? よう怒らんかったな、横光先生。
坂口 :入れ物で味は変わらねえよ……オダサク、コーヒーの代わりにこれ飲まねえか? 何でも
    上喜撰(じょうきせん)っていう良い茶葉らしいぜ。
織田 :ああ、狂歌でも有名な高級茶やな。安吾が飲めば良いやん。折角、貰ったんやろ?
坂口 :いや、まあ、そうなんだが……眠れなくなるかもしれねえと言われてな。
織田 :あ~、確かにカフェインは濃いやろなあ。
坂口 :だろう。俺は夜はちゃんと寝たいんだ。太宰はいねえし、あんたが飲まねえなら、もう捨て
    るしかねえ。
織田 :そない勿体ないことしたらあかん。なら、ワシが貰うわ。横光先生の茶なら旨いやろ……う
    ん? 上喜撰(じょうきせん)にしては香りが少し弱い様な……
坂口 :冷えて飛んだんだろう……ああ、普通の煎茶が旨いぜ。
織田 :そうかもな……っ……不味っ……! 何や、これ! 絶対、上喜撰(じょうきせん)やないや
    ろ!?
太宰 :お~、さすが安吾! やるじゃん!
織田 :あっ、太宰君! 机の下に隠れてたんか!?
坂口 :上喜撰(じょうきせん)ってのは嘘だが、横光先生の茶ってのは本当だぜ。あんたのために
    森先生が調合した薬膳茶を、あんたのために横光先生が淹れてくれたんだ。
織田 :うっ……
太宰 :でも、最初に頼みに行ったのは俺と安吾だぞ。お前、身体弱いし、体力ないし、直ぐ咳き込
    むし……俺、オダサクに何かあったら――……
織田 :わ、わかった。わかったから……そこまでされたら、ワシも腹括るわ。有難く飲ませて頂き
    ます!



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